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ココだけの話-介護と老い支度

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不顕性誤嚥

不顕性誤嚥ってなんでしょうか??

ごはん食べるときに飲み込むタイミングが遅れて、むせ返って食べ物が気管に入ってしまった状態は明らかに誤嚥ですよね。これは顕性誤嚥とでもいいましょうか(正式にそういう医学用語があるかどうかは不明ですが)。
それに対して、たとえば脳梗塞でいつも口をあけて、ぼーっとしている寝たきりの高齢者が、無意識のうちに汚れた口の中の唾液を気管内に吸い込んでいることがあります(というか、実はそれはそういう高齢者では当たり前に起きている現象です)。それが、不顕性誤嚥、ということです。寝たきり高齢者の肺炎のかなりの割合で、不顕性誤嚥が、その原因になってます。これはやむを得ない、自然な老化現象ですよ。


と、言うことで仕方のない事のようです。

不顕性誤嚥とは、睡眠中など本人の気付かないうちに少量の唾液や胃液が気管に入るものです。誤って飲み下した自覚がないから、何度も繰り返して発症するのが特徴です。予防するには、昼食を多めに取り、夕食は軽く済ませるといった食事の量の工夫とともに、寝る姿勢も、仰向けで平らに寝ると、胃液が逆流しやすいので、上体を15~20度くらい起こした姿勢で寝ると良いです。

ドクターからも老衰なので自然の事だと言う説明があったようです。
後は介助者がどれだけ注意深くケアできるかが鍵でしょうね。

「誤嚥しにくい食べ方」の工夫

■摂食時の姿勢の調整
首のすわりが悪い、頭部が後ろにそっている、あごが胸に付くまで下を向いているなどのときは、のどの動きを制限してしまいます。図のように頸部が安定した姿勢を工夫します。座位からリクライニング位にして、60度、30度など仰臥位頸部前屈の姿勢をとると良いでしょう。


■摂食時間
一回の食事にかける時間は30〜45分以内に限定すると良いでしょう。これ以上時間をかけると患者さんが疲労し、患者さん・介護者とも摂食条件や注意を守れなくなるため、誤嚥や窒息の危険性が高くなります。時間内であっても、2回むせたら止める、のどがゴロゴロしたら止めるなど、中止の目安を決めておくと良いでしょう。
■嚥下調整食(嚥下食)の工夫
食べやすさばかりに重点を置かず、本人の好物や見た目、匂いなどでおいしさを工夫し、脳を活性化することも重要です。
■液体には「とろみ」をつける工夫
液体は粘性が低い(流動速度が速く、広がりやすい)ので、嚥下時に口からこぼれたり、気道の方に流れ込みやすく、誤嚥につながります。誤嚥のリスクが高い人にたいしては液体に「とろみ」をつけると良いでしょう。
とろみをつけることにより、液体がのどを通過する速さを遅くできるので、嚥下反射が遅れても誤嚥しにくくなります。水(お茶、ジュースなど)がむせて飲めない人の脱水防止になります。とろみの強度はその人の状態に合わせて、うすめ(ポタージュスープ状)や濃いめ(ヨーグルト状)などに調整します。古くから、日本では片栗粉や小麦粉でおいしくとろみを調理してきましたが、加熱調理が必要だったり冷えると粘性が変わるなどの短所があります。最近は加熱しなくても使え、粘性の変化も少ない市販のとろみ剤が広く使用されています。
また、以前は摂食・嚥下障害のある高齢者に対して、「きざみ食」が提供されてきましたが、嚥下障害例ではバラバラになりまとまりにくいため誤嚥のリスクが高く、また食物残渣が多くなるため口腔内が不潔になりやすいので、刻み食は不適です。

施設ではどこまで対処できるか分かりませんが、残された寿命をまっとうしてもらうよう出来るだけの努力は続けたいです。
by shigeri_m | 2013-10-29 10:44 | 現在

介護生活18年が終わりました。


by shigeri_m